●会長挨拶



第32回日本血管外科学会会長
岩井 武尚

 皆さん、こんにちは!
 第32回日本血管外科学会総会は 4 年ぶり東京で開催されます。今回は「継続と調和」をテーマにしました。継続とは血管外科診療・研究・教育の継続であり、調和は他診療科との連携・協調・発展であります。外科という大きな傘の下での「継続と調和」が、本学会に投影出来ることを強く期待して開催したいと考えております。血管外科では動脈・静脈・リンパ管という「くだ」そのものだけではなく、その存在部位によっても診断・治療法が多いに異なります。そのことが血管外科学の奥の深さをつくっているといえます。赤い血の流れる全身、全域にわたってその病気、異常を知り、意見を交換することが求められています。ぜひ、今度の血管外科学会にふるって参加してみませんか?大いなる診療・研究への発見があると思います。
 大会の会期は(平成16年)2004年 5 月12、13、14日(水、木、金)のうち12日は午後からです。従って学会期間は 2 日半となります。今回は、以前から意見のあったプレナリーセッションを初日12日午後にあて血管外科医が一同に会するチャンスをつくりました。血管外科医をめざす若い方は同時開催の教育セミナーにご参加下さい。2 日目、3 日目は一般演題・要望演題をポスターセッションの場でゆったり討論していただけるように会場に工夫を加えました。是非とも多数の演題のご応募をお願いします。また、シンポジウムは 3 題あります。ここでは将来の方向性示していただき、パネルディスカッションは 5 題です。いつも時間が気になる討論を制限時間なく徹底していただくつもりです。招請講演はアメリカ、ヨーロッパ、アジアから7人を予定しました。一緒に討論加わっていただけるよう気さくでアカデミックな方にお願いしたつもりです。「エキスパートと語ろう会」を 2 日目の夕方に設けました。加えてUp to dateな話題をランチョンセミナーにて取り上げていただくようお願いしました。
 さらに今回の目玉として時代に合わせた国際シンポジウムを企画しました。3 日目午前中に「重症虚血肢について」行う予定です。日本から世界に診断・治療について発信できるチャンスとしたいと思っています。
 また、併設研究会は、20年近く続いたリムサルベージ研究会の最終回(第17回)を国際シンポジウムに引き続き行い(井上芳徳会長)、第 5 回国際膝窩脈管捕捉症候群フォーラム(PVEF)(重松宏会長)を 2 日目に行います。
 以上、盛りだくさんではありますが演題提出・学会参加のほどよろしくお願いします。また、懸案でありましたバスキュラーラボに携わる方々には割安料金で参加出来るよう配慮する予定です。
 皆様とは、2004年新緑の東京・新宿での再会楽しみにしております。

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