日本血管外科学会理事長就任にあたって


特定非営利活動法人
日本血管外科学会
理事長 古森 公浩

 この度2018年5月に日本血管外科学会理事長を拝命致しました。初代の理事長は中島伸之先生で、その後、安田慶秀先生、重松宏先生そして宮田哲郎先生に次いで5代目になります。

私は2003年から日本血管外科学会の理事に就任し、これまでに日本血管外科学会誌編集委員長、血管内治療医制度委員長、将来構想委員会委員長、臨床研究推進委員会委員長などを務めさせて頂きました。この15年間の理事会活動の経験を生かし理事長の職責を果たしていきたいと思います。

 本学会の歴史を振り返りますと、1973年4月に日本血管外科研究会が創設され、セミクローズドで始まりました。1990年、血管外科フォーラムと改称しオープンの会となり、1992年に第20回日本血管外科学会と改称され現在に至っています。
2022年には記念すべき第50回を迎える伝統ある日本血管外科学会の理事長を拝命し、大変光栄であると同時に身の引き締まる想いであります。

 私自身、本学会に最初に参加したのは1990年の血管外科フォーラムで、それ以来約30年間連続で参加し、この学会に育てて頂きました。その間に、特に2008年以降、動脈瘤に対するステントグラフトの導入、末梢動脈疾患に対する血管内治療の導入、これらの"体に優しい治療"の導入により血管外科領域ほど治療のパラダイムシフトが起こった領域はありません。それと同時に学会が発展し、会員数は2018年5月23日現在、総数3,647名(男性3,429名、女性218名)に増加しています。

 本学会の目的は、理念にある通り医療プロフェッショナルの集団として、国際的視野に立ち、血管外科領域における良質な医療の提供を通じて人々の健康と福祉の増進を目指すことにあると思います。現在、医療を取り巻く環境は、とりわけ外科医にとりましては厳しいものがありますが、学会の充実を図りつつ、学術団体として学会員のために活動を行うだけではなく、社会のニーズに答え、さらには社会への貢献を目指す学会運営を目指していきたいと思います。

 これから2年間、全力を傾けて学会の発展のために努力する所存であります。会員の皆様におかれましては、温かい御指導、御支援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。