熊本震災における被災者の皆様へ

4月14日に始まる、熊本地方を中心とする大震災に被災された皆様に対し、心からお見舞いを申し上げます。21年前には阪神淡路大震災、11年と8年前には新潟中越大地震、5年前には東日本大震災を経験した我が国に、またしても大きな試練が襲いました。報道を垣間見るにつれ深甚なる被害状況には目を被うばかりで、皆様の昼夜のご苦労、ご心労、お察し申し上げます。

避難所での生活はご不自由を極めるものと拝察しますが、可能な限りの水分補給と睡眠を取って頂くようお願い申し上げます。 また、車中泊の皆様、歩行などの適度な運動が脚の深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)を予防するのに大いに有効です。上気道炎・肺炎などに代表される感染症・呼吸器疾患も蔓延しやすいので、"うがい"の励行、マスク縫着などで予防に努めて下さい。

以前からご当地の医療機関で診療を受けていて、その医療機関が崩壊した方々は遠慮無く、われわれにご相談下さい。適切な医療機関を紹介出来るかと思います。
余震は今もなお猛威をふるっています。皆様ご自身も大変でしょうが、周囲のお年寄り、幼年者、病弱者にもお心配りをお願いします。我々、関連学会は全力で皆様を支援する準備が出来ています。いつでも、何なりとお申し付け下さい。皆様で力を合わせてこの難局を乗り切りましょう。

日本胸部外科学会
日本心臓血管外科学会
日本血管外科学会
日本呼吸器外科学会
日本食道学会